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  • 執筆者の写真Susumu Ueda

<作曲家>この不自由で不可思議な多面的世界 07 / 30秒の音世界

【 色んな仕事をしています ⑦ 】

今回は予定を変更してCM音楽の世界。 一般的に言って、決められた長さで作らなければならない音楽はCMの世界など限られているように思う。番組テーマなどもきっちり決まっている場合があるが、それ以外で言えば音楽打合せで「このセリフを受けて、このシーンの終わりまで◯分◯◯秒で、お願いします」などという昔からの作り方をする場合のドラマや映画音楽だろうか。時間の縛りがあるのも不自由かつ職人的な腕の見せ所でもある。必ずクライアントや、CMディレクターの意向、好みなどがあり、そのオーダーの条件を満たしながら表現していく。テレビの場合は30秒や15秒が中心で、ラジオは40秒や20秒が主なサイズだが、1分や3分などという長い尺のものも数は少ないがある。 私がCMの音楽を手掛けていたのは1988年頃〜2001年頃まで。前半は関西時代、後半は東京に仕事の拠点を移してからだ。この時代はインターネットではなく、パソコン通信の時代。と言ってもピンとこない人が大半だと思う。動画をネットにアップするなんて夢もまた夢。私が音楽を手掛けた当時のCMが、今になってYouTubeにアップされることは、まずありえないことなのだが、唯一発見したのがJMS(日本メディカルサプライ)という広島に本社がある医療機器メーカーのTVCM。CMマニアのかたが録画していたものをアップされたようだ。



このCMは「イルカ篇」で、もう一つ「セントバーナード篇」というのも音楽を担当している。提供番組も「大相撲ダイジェスト」など全国でオンエアされたものだったので、ご記憶にある方がいらっしゃるかもしれない。2作品とも海外ロケで潤沢な予算の元で制作されたんだなと感心する。だが、おそらく今でもそうだと思うが、CMの世界の音楽制作費は、本当に低額で、音楽製作費を念頭に置いていないことも珍しくない。


そんな低額ながらも楽しみながら思う存分仕事をさせてもらった作品をいくつかご紹介。



CMは順に

・がんこ寿司企業TVCM「お迎え篇」  JMS同様、「大相撲ダイジェスト」の提供スポンサーでもあったので、関西方面の方は記憶があるかも ・JMS TVCM「セントバーナード篇」 ・ampm TVCM「とれたて弁当篇」  コンビニのファミリーマートの前身ampmで展開していたコンビニ弁当のTVCM。暖かな雰囲気の若い世代(小学生くらいの子ども有り)の朝食シーンで、イメージの転換を測ろうとしたCM ・FTT(福井テキスタイルトゥモロー)ラジオCM「シュメール人篇」

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